“おうち生活”で実感! 歴史あるスタンレー製タンブラーの驚きのスペック
フリーランスで仕事をするようになってから、仕事はもっぱら自宅で行っている。次男が独立してからは彼が使っていた部屋を譲り受けて仕事部屋にしているが、長時間籠ることが多いためコーヒーなどの飲み物を部屋に持ち込んで仕事をこなす。そんな時の必需品が保温、あるいは保冷が効くタンブラーだ。
これまでいろいろなブランド、ショップのタンブラーを購入してきたが、最近では今回紹介するスタンレーのタンブラーの一択になっている。仕事部屋で使うタンブラーだけでなく、食卓のテーブルで使うのもほとんどスタンレー製品でまかなっている。
スタンレーが産声をあげたのは1913 年。もう100年以上前のことだ。ウィリアム・スタンレーJrという人物が真空スチールボトルの原型を発明したのがその始まりと聞く。
このスタンレーには都市伝説のようなものが伝えられている。
・高度12,000mから落としても壊れない。
・トラックで引いても壊れない。
・弾丸すら通さない。
とにかくスタンレーの製品は強固で頑丈。製品は「LIFETIME WARRANTY(生涯保証)」、つまり永久に保証が付いていて、「孫の代まで使える」とよく書かれている。1953年から使われている「ハンマートーングリーン」と呼ばれる独特のオリーブカラーがミリタリーアイテムを感じさせるが、アメリカ軍をはじめ、世界各国の軍隊でも使用。宇宙飛行士まで使っているという話がある。
実はスタンレーの製品は昔からよく目にしてきた。水筒やランチボックスなど、そのレトロなデザインに惹かれた時期もあったが、昔からつくられていた製品だけにそれほどの性能を有しているとは思っていなかった。
最初に購入したのは、もはやタンブラーとはいえないような、ジョッキ型のビッグモデル。部屋に持ち込めれば仕事がはかどるのではと思ったからだ。家でビールを飲むことはほとんどないが、容量が0.7リットルと、コーヒーやお茶などの飲み物がたっぷり入る大きさ。大きなハンドルは片手で持つのに便利で、すべってボトルを倒すこともない。
しかし使ってみて驚いたのが、その性能だ。保温以上にすごいのが保冷。冷たい飲み物に氷を入れて部屋に籠って数時間経っても、まったく中の氷が溶けない。夜、冷たいものを飲んだままにしておいても、翌朝まだ氷が残っている。ジョッキ型だから蓋はなく、空気に常にさらされている。それでも保冷効果が高いのだ。私だけで楽しんではと家人全員分、3個をすぐに揃えた。
なにかを好きになるとつながるもので、4個目のスタンレーは以前このブログで書かせていただいたフォトグラファー大杉隼平さんの展覧会で手に入れることができた。白いボトルに彼の写真が2枚プリントされている蓋付きのモデルで、彼が特別に製作したものだ。素敵な写真に出合った記念にと購入したが、これがまたすごくよくできている。おもに家人が使っているが、朝入れたアイスコーヒーが夕方まで冷たく飲める。家人は「夕方に小さくなった氷をガリガリと食べながらアイスコーヒーを飲む」と。
こうなるとスタンレー集めは止まらない。スタック、つまり重ねられるタイプのタンブラーや、ちょっとデザインが変わったタンブラーまで、アウトドアショップや百貨店などでいくつか揃えてみた。
そこでさらにわかったことは、注ぎ口のデザインがとても使いやすくなっていることだ。どれも注ぎ口が広いため、洗いやすく、氷も入れやすい。また、昔のモデルはダメだったらしいが、最近のモデルは食洗機で洗えるように進化している。毎日のように使うものだけに、これらの実用性はありがたい。それに飲み口がとてもなめらかで、冷たいものでも暖かいものでもとても飲みやすい。
日常で使うにはたぶんこれくらい揃っていれば十分なのだが、次に狙っているのは、ブランドのアイコンである「クラシック真空ボトル」。1リットルタイプで10℃以下、65℃以上の飲料を24時間キープできるとある。外に出かけるのはまだだが、温かいコーヒーをここにたっぷり入れて部屋に籠りたい。それに「クラシック ランチボックス」。アメリカ好きにはたまらないデザイン。これもランチを入れて外出する機会などまったくないが、飾っておくか、工具や文房具入れに使いたい。ヒップポケットに入れて楽しむ「フラスコ」も手に入れ、ウィスキーを飲んでみたい。最近、そんなスタンレー愛が止まらない。